ご挨拶

このたび、志を同じくする人達が集り、ここに「浜松書道研究会」を発足することになりました。
書の道に携わって十数年、子供達の情操教育に、また多忙な大人の方達に心のやすらぎの場に、書道がいかに大切かを痛感し、すばらしい子供達を育てるには、まず指導者がもっと勉強しなければの思いに、共に学び、共に成長していこうと、「書研」と「書のアルバム」を発刊することになりました。
「書研」は前述の一般・指導者用の月刊誌、そして「書のアルバム」は子供達にとってのまさに書作品のアルバムでございます。
心をおちつけて白紙に向かい、一筆を書き始める時の、あの瞬間の緊張感や集中力を、たくさんの子供達に身につけさせてあげたい!と願い、それが子供達のやる気と書道を楽しむ心につながり、実技的な指導はもとよりあらゆる面への人格形成・心の修養となる事を確信しております。
そして今以上の指導と勉強にこの「書研」と「書のアルバム」を役立てていきたいと、スタッフ・役員一同”やらまいか!!”の精神で使命感に燃えております。
浜松書道研究会の発足に対し、あらゆる分野の方々のご賛同とご協力により今日に至りましたことを、心から感謝申し上げます。
1989年の新年と共に産声をあげ、誕生した「書研」と「書のアルバム」を、どうぞ皆様ご一緒に、立派に成長させてくださる様よろしくお願い申し上げます。

 1989年1月

浜松書道研究会
主幹 中澤皐揚
スタッフ一同